5つの戦略

【5つの戦略シリーズ】英文メール強化塾スピンオフ

英文メールで「相手の義務ではないけれど、どうにか動いてもらう」

相手が責任を負っているタスクではなくても、こちらの都合で協力してもらう必要があるケースは、以後との現場でも少なくないと思います。今回は、相手に断る権利がある状況において、それでも相手にどうにか動いてもらいたい場合に使える5つの戦略をご紹介します。
 
 

戦略その: 自分の無力さを認める

【相手を頼りにしていることを表す】If it is at all possible, I have a favor to ask, I wonder if I could ask
you to consider
 
など
 
相手にはこちらを助ける義務はありませんが、もしかしたら手を貸してくれる可能性もあります。相手のことをどれほど頼りにしているかを示すことで、自ら手を差し伸べてくれるかもしれません。

If it is at all possible, I would really be grateful to get the device by Friday.
(もし可能であれば、金曜日までにデバイスを頂けると本当にありがたいです。)
I have a favor to ask. I wonder if I could ask you to consider the proposal I have attached.
(お願いがございます。添付した提案をご検討いただけないでしょうか?)

 
 

戦略その:相手への心遣いを示す

【こちらの心遣いを示す】I really understand, I assure you I know, whatever timing is convenient for you など
 
依頼をされる相手の立場がいかに強いとしても、こちらの心遣いに対して気分を害することはないはずです。

I assure you I understand how busy you are, so I will be really grateful if you can do this for us.
(あなたがどれほどお忙しいかは理解しています。その上で、私たちのためにこれをやってくれるなら、本当にありがたいです。)
I know that this timing is not the best for you, so I would really appreciate your kind help.
(あなたにとって、このタイミングがベストでないことを承知していますので、ご親切にもご協力いただけるなら大変ありがたいです。)

 
 

戦略その3:手助けが重要であると伝える

【こちらにとっての重要性・必要性を訴える】we truly need, if we are to など
 
相手が顧客であれば尚更、先方に行動を要求することはできません。しかし、相手を説得するため、自分たちにとって力を貸してもらえることがいかに重要なことであるかを伝えることはできるでしょう。

We truly need to ask your assistance with this.
(この件に関しては、貴社のご協力をぜひお願いしたいのです。)
To tell the truth, we need it by then if we are to launch the product on schedule.
(実を申しますと、予定通りに製品を発売するには、それまでにそれが必要なのです。)

 
 

戦略その4:なるべく控えめに伝える

【依頼内容について骨の折れるものではないと伝える】just two more modifications, only one more thing など
 
人に助けを請う場合、ハードルを下げる必要があります。相手の心理的負担を軽くするためにも、頼み事が小さいことであれば小さく伝えるのがよいでしょう。(ただし、もし相手が対応してくれた場合の感謝の気持ちについては、大きく伝えるのがベターです。)

We need to ask for just two more modifications. We thank you very sincerely for anything you can do.
(あと2つだけ修正をお願いしたいのです。ご対応いただけるようでしたら、心から感謝申し上げます。)
There’s only one more thing I have to ask your kind help on.
(もうひとつだけ、あなたのご協力をお願いしなければならないことがあります。)

 
 

戦略その5:こちらも努力することを約束する

【自分の努力を約束する表現】anything we can do, feel free to ask など
 
自分も努力を惜しまないという気持ちを伝えることで、相手への依頼内容の重要性について、より説得力を持たせることができます。

If there is anything at all we can do to help, we will be very happy to do it.
(私たちにできることがあれば、喜んでやらせていただきます。)
Please feel free to ask whenever there is some way we can help with this effort.
(何かお手伝いできることがありましたら、いつでも遠慮なくお申し付けください。)

 
 

 

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